遠くを見るにする

遠くを見るにする

昔から「遠くのものを見ると目が悪くならない」といった噂があり、現在でもたまに耳にするこの方法ですが、本当に目に良い行為なのでしょうか。この手の民間療法的な噂は効果が無かったり、逆効果だったりすることも多いのですが、この噂に関しては本当に効果があります。では、遠くのものをみるとどうして目に良いのでしょうか。

目の疲れと毛様体筋の関係

私たちは普段生活するうえで、大抵0,5〜1メートルほど離れたものを見ることが多いです。このくらいの距離を見るときには、レンズの代わりをする水晶体が引き伸ばされ、ピントを合わせることになります。この時水晶体を引き延ばす筋肉に、「毛様体筋」と言うものがあります。1メートル以内のものを見るときには、常にこの毛様体筋が水晶体を引き延ばしているのですが、長時間同じ状態が続くと毛様体筋にある種の癖がつき始めてしまいます。この癖がついてしまうと、近くのものを見やすいように水晶体が常に引き伸ばされがちになってしまいます。これにより、近くのものは見やすくなるものの、遠くのものが見えなくなるといった、いわゆる近視の状態になってしまいます。この現象を防止するためには、定期的に毛様体筋の緊張を解く必要があります。そのための手段が、「遠くを見る」という行為になります。大体10〜30分に一度くらい近くのものから視線をずらし、遠くのものを見ると、目の緊張がほぐれるのが実感できると思います。この方法によって毛様体筋の緊張を解くことができれば、目に癖がつくこともなく、目の酷使による視力低下も防ぐことができます。

どのくらい遠くのものを見るのが良い?

「遠くのもの」といっても、実際にはそんなに遠くにあるものを見る必要はありません。基本的に、視線を移す先は3メートルも離れていれば十分です。このくらいの距離であれば、室内であっても問題ありません。もちろん10メートル先や外の遠くの風景を見るのも良いでしょう。